漫画のフォントについて

漫画などの印刷物には、読みやすさが求められています。そんな漫画を読みやすくするため、フォントにはひと工夫がされています。
まず、英語と日本語のフォントは量がはるかにちがいます。アルファベットは26文字しかないため、文字の種類(フォント)もたくさんあるのです。一方で、日本語はひらがなとカタカナに加えて漢字があり、その文字の種類数は5万種類もあるのです。常用漢字だけでも2136種類もあるため、日本語がいかに難解かわかるでしょう。
漫画だけに言えることではありませんが、タイトルや見出しなど以外の読んでもらうための文章としての活字には、読み手にとって読みやすいことがもっとも大切です。漢字などをたくさん使うため、文字がつぶれて見えなかったり、線が汚かったりすると読者には優しくありません。さて、漫画のかなには「アンチック体」、漢字は「ゴシック体」が使われています。これらの組み合わせを漫画業界では「アンチゴチ」と呼んでいます。アンチゴチで書かれた文章を見ると、多くの人は漫画を想像するでしょう。それほど漫画は日本にありがちなのです。アンチゴチの組み合わせが初めて使われたのが1930年代といわれています。1950年代になってから、その組み合わせは漫画に使われるようになりました。